パーキンソン病とは

パーキンソン病とは

○パーキンソン病とは

・1817年イギリスの開業医James Parkinsonにより初めて紹介された。
日本では1890年頃の論文が初めての報告である。

●パーキンソン病で知られる著名人
①第2次世界大戦終了直前のドイツ首相アドルフ・ヒトラー
②ローマ法王ヨハネ・パウロ二世
③元ボクサーのムハマド・アリなど

・特発性で、中年以降(50歳代)に発症することが多く、男女差はなくゆっくり進行する。

○パーキンソン病三主徴
①筋強剛(手関節にもっともよくみられる)　
②振戦(主に静止時)　
③無動・寡動・運動減少
＋姿勢反射障害

※さらに自律神経徴候や精神徴候などもしばしば出現する。

○パーキンソン病の病巣
大脳基底核の一部である中脳の黒質の高度の変性

○パーキンソンニズムとは
・症候性パーキンソンニズム：パーキンソン病と同様の徴候を示しながら、薬剤性・脳血管障害性など原因が明らかなもの
・連合性パーキンソンニズム：パーキンソン病以外で原因不明の変性疾患によるもの
※パーキンソンニズムでは疾患によってパーキンソン病の主要な兆候の一部が欠けたり、疾患特有の随伴症状が出てきたりする。

参考文献
1)馬場元毅:絵で見る 脳と神経 しくみと障害のメカニズム第2版 医学書院 2001
2)編集代表 千住秀明 山本総勝 前田哲男:運動療法Ⅱ 神陵文庫 1996